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 胡蝶蘭で可能な栽培方法。
液体栽培...
ほとんどの植物が栽培できます。
空中の根とは別の水中根が出てきます。
水が何時もあるので根数を必要としない。
この根が出ると不思議に水が浄化され腐らない。
これを応用して花瓶にシンゴニュームやモンステラなど、すぐ根を出す物を入れておくと切り花が長持ちする。

底面吸水栽培
最近シクラメンやベゴニヤなど多くの鉢花の栽培に用いられ、
手軽で栽培管理が楽で市場価格も高く、
急速に普及しました。
植物にとって、いつも適度の湿気と肥料があり、安心して生活できます。
これが問題でストレスに弱いのです。
水が少し切れても直ぐにダメージを受けます。
手灌水は鉢が乾くので根がしっかり張り、幹や葉もそれなりに対応してきます。
植物としての価値は上なのですが、市場価格は底面吸水鉢が高いのです.....。
普通栽培の鉢物を受け皿で水を補給して鑑賞する方が丈夫で長持ちすると思います。
胡蝶蘭もロックウールを使って栽培された方がおりましたが長くは続かなかったようです。

空中栽培
着生のランはほとんど空中栽培が出来ます。1日3回から5回程度根にスプレーします。
根は丸く全部同じ太さになりザクザクと出てきます。
湿度を高くする。

着生栽培
自然な栽培方法コルクなど腐らない木が良い。杉板も調子いい。塩分を含んだ輸入木材、松、檜は避ける。

容器栽培....説明略


プロの間でも全然違う栽培方法
栽培記事で正反対の記事があるとどちらが正しいのか判断できなく困ってしまいます。
それは目的に対して過程が異なりどちらもある意味で正しいのです。
つまり目的地は同じですが、凸凹でも近道を進む人。
時間が掛かっても無難な道を選ぶ人、進む道が違うのです。
ですから、あちらこちらのつまみ食いは避けるべきです。
 
おもしろい例を挙げます。
本HPで「胡蝶蘭は葉を濡らさない」と何度も書いておりますが、高原の栽培場では約10軒の胡蝶蘭栽培農家が集まっております。そこでは葉を濡らさないようにビニールハウスで栽培している農家と雨に積極的に当てている農家があります。コストの関係で最近は雨に当てる農家が増えつつあります。

雨に当てない
水やりが必要、病気が出ない、暑い日が続くと花芽が出にくい、強風に弱い

雨に当てる
根気よく消毒する。花芽がよく付く

何を重点に置くかの違いです。
花芽を付ける目的は同じなのです。
見かけだけで単純に早合点してはいけません(葉を濡らす→消毒がセット)。
よく内容を検討してから行動すべきで、判らないときは自分に都合のよいようにしないで1人の栽培方法に統一します。


プロは生活が掛かっているので利益を上げなければならない。
それには
大量生産する、コストを下げる、価値を上げる、不良品を少なくする、売れる時期に合わせて作る等々。

大量生産する。
効率よく大量生産すれば儲かるはずですが、現実は目が行き届かなく品質が落ちます。

コストを下げる
安価な材料を使用する...相対的に株の力がなくなって花持ちが悪くなる。
輸入株を利用...トップの優良苗が手に入れば良いが生長の思わしくない株を長期間栽培したものは花持ちが悪く信用を落とす。

価値を上げる
良い苗、良い材料、良い肥料、単位面積あたりの栽培数を少なくする。いずれも生産コストが上がります。

不良品を少なくする。
上記の価値を上げると同じ、高品質の生産農家ほど不良品が少ない。

売れる時期に合わせて作る
栽培調節技術が進み、また時期に合わせて輸入したり、集中するようになった、需要期といえども市場価格が下落することもあります。

いずれも、こちら立てればあちら立たず。微妙なバランスの上で生産しています。
コストが上がっても不良品を少なくし信用を作ることが大事です。
趣味の栽培でも安い苗、安物のミズゴケを使用すると花が咲かなっかったり枯れたりして、折角の丹精が無駄になります。
良い苗、最高品質の植込材料、この2点だけは妥協出来ません。

植替え時の水について

植替え時は根に傷が付き病原菌の侵入を防ぐために乾かします。
乾く事により、水を得ようと新根を発生させます。
これが洋蘭特有の栽培で葉がやや垂れるまで乾かします。

元気盛々の苗は病原菌を寄せ付けないので、早く生育させるためこの行程を省略することもあります。
植え替え時はたっぷりと水を与えコンポストと根をなじませ、その後は全く標準の管理をします。
常識を無視するようですが、良い苗を良い環境で育てれば水を切る必要はありません。
新根も続々出てきます。乾かすことにより生育スピードが減速するのを防ぎます。
同じ事がフラスコ出しでもいえます。

フラスコから出した苗は上水道の水で洗い、1000倍程度の次亜で苗を消毒します。
その後半月は乾かさないように葉水をして管理をします。
肥料は当初2ヶ月は2万倍(15−15−15)です。(当園の井戸水は硝酸性窒素が15ppm有るので全く肥料は使用しません)
通風と強光に注意して管理します。

乾かさないと言うことは、栽培環境が微生物的に清潔でなければなりません。
病気が出る可能性があれば苗は隔離するか、従来どうりの栽培方法をとり、乾かし、週に1回は薬剤を替えて消毒をするのが無難です。
ただし水苔、バークなどコンポストそのものを次亜、蒸気消毒することはさけるべきです。
有効微生物も死滅します。
病原菌のほうが早く回復繁殖します。

清潔な環境を作るのが大変ですが古い株や外国産の苗は思わぬ病原菌を持ち込みますので苗には近づけないこと。
発病した株は早く処分します。
根気よく病気を取り除き、フラスコ苗しか導入しないので当園では病気がほとんど出ません。