ハウスに使用するビニールとステンレス
燃やすと猛毒のダイオキシンを出す塩化ビニールですが軟質のフイルムの中では最も保温力がよいので多用されます。
ポリ系のフイルムは保温が悪くても焼却してもダイオキシンが出ないので最近多く普及してきましたが、すべて野焼きが禁止され埋め立て処分しなければなりません。
どうせ埋め立てなら省エネもあり塩化ビニールを再使用する人が増えてきました。
塩化ビニールをこれから使用する人のために注意点を上げます。
ステンレスと接触し紫外線が照射されると極めて早く(1年以内)茶色に変色しボロボロになります。
多分ステンレスのクロムが触媒の働きをするのでしょう。
紫外線カットフイルムはある程度強い。
この茶色に変色した上に新しいフイルムを張っても直ぐに伝染してダメになるので注意します。
一部の劣化のため風で大きく破れることがあります。ステンレスの材料と接触する場合は特に注意します。
劣化フイルムが付着していたら丁寧に取り除きます。残るようでしたら塩化ビニールを避け、ポリ系のフイルムを使用します。
軟質フイルムはカラスにより穴をあけられます。鳥害にも注意。特に塩化ビニールは裂けやすく被害が大きい。
スプリンクラーなどの塩ビ菅もスレンレスの針金やバンドで固定しないこと。
錆と電蝕
大切なお花を育てるハウス....ちょっとした処理が随分寿命を長くするものです。
鉄は錆びる..アルミは錆びない、これはまちがった常識です。
生のアルミは鉄より腐食しやすいのです。
金属の腐食には塩分や酸素との接触によるものと電気的に腐食(電蝕)するものがあります。
電蝕のメカニズムは難しいので省略しますが、金属の表面を自然現象の電気が流れることにより急速に金属が溶け出す現象です。
鉄のペンキは2回塗り、錆止めは亜鉛などが入っており、これが消耗することにより電蝕を防止します。
つまり高価な錆止め塗料は亜鉛などの金属がたくさん入っております。上塗り塗料は塩分や酸素、水との接触を絶つ役目です。
アルミの表面はアルマイト処理がされておりこれが腐食を防止します。高級品は更に透明な焼き付け塗装がされています。住宅用アルミサッシなどは腐食しないのです。
温室用はコストを下げるため塗装が省略されているものが多いので注意が必要です。材料を指定するときは 「B2クリヤー」 と指定します。
むつかしい事はこれくらいにして要点を述べます。
亜鉛メッキは上塗りをしたほうが良い、シルバー(アルミ)塗料が相性が良く剥げない。
鉄パイプを地中に挿す時は防蝕テープを巻く。
燃料の配管を埋める時は、ていねいに防蝕テープを巻いてさらにエンビ菅で保護する。
裸の銅線やステンレス線で鋼材を縛らない(異種の金属の接触を避ける)。
アルミの傷は早く補修する。
ステンレスは、もらい錆びするので鉄と接触させない。